2025年の栄養の日・栄養週間！「みんなで結ぶ栄養の日」の取り組みについて解説

2025年の栄養の日・栄養習慣2025のテーマが発表されました。

今年のテーマは、「みんなで結ぶ栄養の日」です。

“栄養の力”を通じて、管理栄養士・栄養士が地域住民や対象者と結びつき、人々の健康と幸せを実現していくことを目指しています。

そこでこの記事では、今年の活動内容や注目ポイントをご紹介します。

栄養の日・栄養週間とは？

「栄養の日」は、公益社団法人 日本栄養士会が2017年に制定した記念日で、毎年8月4日に設定されています。

この日付は、「栄（8）」と「養（4）」という語呂合わせに由来しています。

あわせて、8月1日～7日は「栄養週間」として、全国的な取組が行われます。

記念日制定の目的は、栄養に関する知識を深めて、自身の食生活について見つめ直すきっかけをつくることです。

2025年栄養の日・栄養週間のリニューアル

2025年の「栄養の日・栄養週間」は、全国の管理栄養士・栄養士の活動を、より広く発信することを目的にリニューアルされます。

現在、国が重点的に取り組むべき栄養課題として掲げているのは、次の3つです。

• 食塩（ナトリウム）の過剰摂取
• 若年女性のやせ
• 経済格差に伴う栄養格差

「栄養の日・栄養週間 2025」では、管理栄養士・栄養士がそれぞれの現場で、これらの課題に向き合い、実践や発信を通じて、国民全体に広く届けていくことを目指します。

この取り組みを通じて、「ジャパン・ニュートリション（Japan Nutrition）」という考え方をさらに推進し、

管理栄養士・栄養士の活動の幅を広げ、その成果を日本国内はもちろん、世界にも発信していく機会としていきます。

栄養の日・栄養週間の実施概要

• 期間：2025年6月～8月（特に8月1日［金］～7日［木］を中心に展開）
• 栄養の日：8月4日
• 栄養週間：8月1日～7日
• 主催：公益社団法人 日本栄養士会／47都道府県栄養士会

栄養の日・栄養週間の企画紹介

2025年の栄養の日・栄養週間では、以下の2つの企画があります。

（1）栄養ワンダーVer.2

（2）栄養の力で結（ゆい）プロジェクト

（1）栄養ワンダーVer.2

「栄養ワンダー Ver.2」は、これまでの「栄養ワンダー」を発展させて実施される、新たな実践企画です。

「栄養ワンダー」とは、全国の管理栄養士・栄養士が、自らの勤務先や地域で、栄養に関するイベントや健康指導などを実施する取組のことを指します。

この活動は、公益社団法人 日本栄養士会が主催する「栄養の日・栄養週間2025」の一環として展開されます。

■ 目的は2つ

• 国民の栄養や健康への関心を高めること
• 管理栄養士・栄養士の専門性や社会的役割を広く知ってもらうこと

■ 2025年の特徴：「栄養の力でつながるプロジェクト」と連携

2025年は「栄養ワンダー Ver.2」が、一般財団法人 日本栄養実践科学戦略機構による「栄養の力でつながるプロジェクト」として、企業・団体と連携しながら展開されています。

現在は、その第1弾キャンペーンとして、

「食事バランス」×「果物の有用性」をテーマに実施中です。

■ 参加内容と提供物

参加する管理栄養士・栄養士には以下が提供されます。 

• キウイフルーツ（協賛企業より提供）
• コミュニケーションツール（栄養指導媒体など）

これらを活用して、日常の対象者や地域住民に向けて、食事のバランスや果物の栄養価を伝える取組を行います。

■ ご興味のある方へ

企画の詳細や申込みについては、

→詳しくは：日本栄養実践科学戦略機構のHPをご覧ください。

（2）栄養の力で結（ゆい）プロジェクト

栄養の力で結（ゆい）プロジェクトでは、『栄養の力で結コンテスト』と『市民公開講座』を予定しています。

目的は、管理栄養士・栄養士が日々抱いている「栄養の力」で人びとを健康に、幸せにしたいという想いを、対象者や地域住民と「結ぶ」ことです。

「栄養の力で結（ゆい）コンテスト」では、

管理栄養士・栄養士との「結び」（つながり・感謝・食にまつわる思い出やエピソードなど）

をテーマに、写真や川柳を募集しています。

・応募対象：　一般の方、管理栄養士・栄養士、管理栄養士・栄養士養成校の学生 など

 ・募集開始：現在受付中

※授業や栄養指導の場面などで、ぜひ積極的な参加を呼びかけてください。

→詳しくは日本栄養士会のHPをご覧ください。

さいごに

2025年の「栄養の日・栄養週間」は、栄養について知ってもらう大切な機会です。

ぜひ管理栄養士・栄養士は積極的に参加し、“栄養の専門職”として、その活動を国内外に広げていきましょう。