2026/03/30投稿者:スタッフ

【管理栄養士が解説】立ち仕事のむくみを摂る食事とは?

働く皆さんの中には、日勤・夜勤を問わず、一日中立ちっぱなしで業務をこなす方も多いのではないでしょうか。

 

夕方には脚がパンパンに張って重だるい…そんな“むくみ”に悩んでいる方も少なくありません。

 

私自身も、忙しいシフトの中で夕方になると脚が痛み、つらい時期を過ごした経験があります。

 

むくみ対策と聞くと、着圧ソックスなどのケア用品が思い浮かびますが、実は毎日の食事もむくみの改善に大きく関わっています。

 

そこでこの記事では、管理栄養士の視点から、むくみ軽減に役立つ食事のポイントをわかりやすく解説します。

 

今日からすぐに取り入れられる食材選びや簡単な工夫もご紹介しますので、忙しい医療職の方でも無理なく続けられます。

 

脚の重だるさを軽くし、毎日を少しでも快適に過ごすために、ぜひ参考にしてみてください。

 

 

 

目次

立ち仕事でのむくみの原因とは?

むくみ改善に役立つ栄養素と食材

・カリウム

・たんぱく質

・塩分・糖分・アルコール

まとめ:毎日の小さな工夫でむくみは改善できる

 

立ち仕事でのむくみの原因とは?

立ち仕事で起こる足のむくみは、ふくらはぎの筋肉(下腿筋)のポンプ機能が低下することによって生じます。

 

立ちっぱなしの状態が続くと、重力の影響で血液やリンパ液などの体液が下半身にたまりやすくなります。

通常であれば、ふくらはぎの筋肉が“第二の心臓”として働き、収縮と弛緩を繰り返すことで全身へ循環させています。

 

しかし、長時間同じ姿勢を続けて筋肉を動かさないでいると、このポンプ機能が十分に働かなくなり、結果として足のむくみや重だるさにつながってしまうのです。

 

むくみ改善に役立つ栄養素と食材

むくみをためにくい身体づくりのためには、次のポイントを意識するのがおすすめです。

 

カリウムを積極的に摂る

むくみ改善には、カリウムをしっかりと摂ることが重要です。

カリウムには、むくみの原因となる余分なナトリウム(塩分)を体外へ排出する働きがあり、体内の水分バランスを整える役割を持っています。

 

カリウムが豊富に含まれる食品は次のとおりです。日々の食事に積極的に取り入れてみましょう。

 

  • 野菜類:ほうれん草、みつば、モロヘイヤ、たけのこ、小松菜、にら、枝豆
  • 果物類:アボカド、バナナ、メロン、キウイ
  • 海藻類:わかめ、昆布、ひじき、海苔
  • 芋類:里芋、菊芋、じゃがいも
  • 豆類:小豆、大豆、きな粉、納豆、ひよこ豆、いんげん豆、レンズ豆
  • 種実類:アーモンド、ピスタチオ、落花生、ぎんなん、くるみ

 

カリウムは水に溶けやすい(水溶性)という特徴があるため、できるだけ生のまま、または電子レンジ調理や蒸し調理など、栄養が流れ出にくい調理方法を選ぶと効率よく摂取できます。

 

※腎臓疾患などをお持ちの方は、カリウムの摂取に制限が必要な場合があります。必ず医師や医療スタッフへご相談ください。

 

 

たんぱく質をしっかり摂る

むくみ対策の一つとして、たんぱく質を適切に摂ることも大切です。

たんぱく質は筋肉の材料となり、ふくらはぎの“筋ポンプ”をしっかり働かせるための基盤となります。

 

不足が続くと筋量が落ち、血液やリンパ液を押し上げる力が弱まり、むくみやすさにつながる可能性があります。

 

さらに、たんぱく質は食事誘発性熱産生(DIT)が高い栄養素で、食後に熱が産生されやすく、体を温める働きがあります。

これにより、血流のめぐりがサポートされることも期待できます。

 

たんぱく質を多く含む食品は次の通りです。

 

  • 肉類:赤身肉、ささみ、鶏むね肉
  • 魚類:まぐろ、かつお、さば、鮭、ぶり
  • 大豆製品:大豆、納豆、豆腐、きなこ
  • 卵類:鶏卵、うずらの卵、ピータン
  • 乳製品:牛乳、チーズ、ヨーグルト

 

これらの食品に含まれるたんぱく質は質が高く、体内で効率よく利用されます。

毎日の食事にバランスよく取り入れて、筋肉や体調の維持に役立てましょう。

 

塩分・糖分・アルコールを取りすぎない

むくみ対策の一つとして、塩分・糖分・アルコールの過剰摂取を控えることも非常に重要です。

 

▶塩分

 塩分(ナトリウム)は水分を引き寄せる性質があるため、摂りすぎると体内に水分がたまりやすく、むくみが悪化する原因になります。味の濃いものや加工食品、スナック類には注意しましょう。

 

▶糖分

 糖分を過剰に摂ることでも、水分が体内に留まりやすくなります。甘い飲み物やお菓子など、日常的な取りすぎに気をつけることが大切です。

 

▶アルコール

 アルコールには利尿作用がありますが、一時的に水分が排出された後、体は水分を保持しようと反応します。その結果、かえってむくみやすくなることがあります。飲酒の際は適量を心がけましょう。

 

 

まとめ:毎日の小さな工夫でむくみは改善できる

立ち仕事によるむくみは、ふくらはぎの筋ポンプや体内の水分バランスが大きく関係しています。

 

今回ご紹介したポイントを意識して、むくみにくい体づくりを食事の面からも意識していきましょう。

 

 

**筆者プロフィール**

株式会社メディカルフロンティア 専属ライター(管理栄養士)
▼管理栄養士の現場経験11年
▼栄養指導3年、調理現場3年、献立作成5年
これまで病院に所属し、主に栄養管理や献立管理を担当してきました。
栄養士コラムは自身の経験も踏まえ、その他、転職や業界情報などみなさんの役に立つ情報発信を行っていきます。