2025/06/05
求人票の試用期間とは?知っておきたい基礎知識
就職・転職活動を進めていると、求人票や面接で「試用期間あり」と目にすることがあります。
なんとなく知っていても、「実際どんな意味があるの?」「その間は待遇が違うの?」と疑問に思う方も多いはずです。
今回は、「試用期間」の基本的な知識をわかりやすく解説します。
試用期間とはお互いの適性を見極める期間
試用期間の一般的な期間は3~6ヶ月程度
試用期間中の労働条件は変わらないことが多い
「研修期間」との違いとは?
試用期間後でも辞退はできる
まとめ:試用期間を前向きに捉えよう
試用期間とはお互いの適性を見極める期間
試用期間とは、企業が新しく採用した人材を「本採用前の一定期間、お互いの適性を見極めるために設ける期間」のことです。
企業はこの間に「職務能力があるか」「職場に馴染めそうか」などを確認し、問題がなければ本採用とします。
ただし、労働契約自体はこの段階でも成立しています。
「働いてみて微妙だったから、いきなり辞めさせられる」というわけではありません。
正当な理由なく一方的に解雇することはできず、あくまで法律に基づいた判断が必要とされています。
試用期間の一般的な期間は3~6ヶ月程度
多くの企業では、試用期間は3〜6ヶ月程度に設定されています。
なかには1ヶ月のところもあれば、延長されるケースもあります。
延長には「適切な理由」と「事前の就業規則での明示」が必要です。
例えば、評価の判断材料が不足している場合などが該当します。
試用期間中の労働条件は変わらないことが多い
「試用期間中は給与が下がるのでは…?」と不安に思う方もいますが、基本的に労働条件は本採用と大きく変わらないのが一般的です。
ただし、企業によっては、以下のような差がある場合もあります。
- 基本給が数千円〜数万円低く設定されている
- 賞与・昇給・有給休暇の付与時期が異なる
- 一部の福利厚生が対象外となっている
これらは事前に書面で明示されている必要があります。
もし条件に不明点がある場合は、入社前に確認することをおすすめします。
「研修期間」との違いとは?
「試用期間」とよく似た言葉に「研修期間」がありますが、この2つには明確な違いがあります。
- 試用期間:採用の可否を見極めるための評価期間
- 研修期間:業務に必要なスキルや知識を学ぶ教育期間
企業によっては、研修期間を試用期間の一部として扱うことも多いです。
この場合も、評価の対象である点には注意しましょう。
試用期間後にも辞退はできる
試用期間を働いてみて、「思っていた職場と違った」「仕事内容が合わない」と感じた場合、試用期間終了時に自分から辞退することは可能です。
ただし、退職の際には以下の点に気をつけましょう
- 就業規則で定められた退職の申し出期限(一般的に2週間前)を守る
- 感情的にならず、円満に退職の意志を伝える
- 引き継ぎをしっかり行う
一方、企業側が本採用を見送る(いわゆる不採用とする)こともあります。
この場合も、労働基準法に基づき、解雇理由が正当である必要があります。
まとめ:試用期間を前向きに捉えよう
試用期間は「企業が求職者を試す」だけではなく、求職者自身が企業との相性を見極める期間でもあります。
入社後すぐにすべてがうまくいくとは限りませんが、前向きな姿勢で取り組むことで、より良いスタートを切ることができるでしょう。
不安がある場合や、事前に知っておきたいことがあれば、転職エージェントなどのプロに相談するのもおすすめです。
転職活動に関する疑問があれば、お気軽にご相談ください。
株式会社メディカルフロンティア 専属ライター(管理栄養士)
▼管理栄養士の現場経験11年
▼栄養指導3年、調理現場3年、献立作成5年
これまで病院に所属し、主に栄養管理や献立管理を担当してきました。
栄養士コラムは自身の経験も踏まえ、その他、転職や業界情報などみなさんの役に立つ情報発信を行っていきます。
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