2026/07/16
ドラッグストア(調剤薬局)の管理栄養士とは?辞めたいと後悔する人もいる?
ドラッグストアの管理栄養士が気になるけれど、
どのような仕事をするの?
「辞めたい」「後悔した」という声があるのは本当?
このような疑問をお持ちではありませんか?
近年、管理栄養士の就職先として注目されているのがドラッグストアです。背景には、2016年に始まった「健康サポート薬局制度」があります。
この制度に関係するのは薬剤師ですが、薬局は「地域住民の健康を支える身近な拠点」と位置づけられ、栄養相談や健康づくりをサポートできる管理栄養士の需要も高まっています。
一方で、実際に働き始めてから「思っていた仕事内容と違った」「辞めたいと感じることがある」と後悔する人がいるのも事実です。
そこでこの記事では、ドラッグストアで働く管理栄養士の仕事内容や、辞めたい・後悔すると言われる理由、向いている人の特徴について詳しく解説します。
ドラッグストアへの就職・転職を検討している方はもちろん、現在働いていて将来に悩んでいる方も、ぜひ最後までご覧ください。
・ドラッグストアの管理栄養士の主な仕事
・実はドラッグストアの管理栄養士を辞めたいと感じる人もいる
・管理栄養士がドラッグストアでうまくやっていく方法
・それでも管理栄養士がドラッグストアで働くメリット
・まとめ
ドラッグストアの管理栄養士の主な仕事
ドラッグストアで働く管理栄養士は、栄養の専門知識を活かした業務だけでなく、店舗運営に関わる業務まで幅広い仕事を担当します。
主な仕事内容は以下のとおりです。
- 栄養指導・健康相談
- 各種測定サービスの実施とアドバイス
- 訪問栄養指導
- 健康イベントや料理教室の企画・運営
- レジ対応や品出しなどの店舗業務
- 調剤補助
- レシピ作成や情報発信
来店客の健康に関する悩みに対して、食事内容や栄養素、調理方法などをアドバイスすることは、管理栄養士の重要な役割の一つです。また、健康フェアや料理教室などのイベントを企画・運営し、地域住民の健康づくりをサポートする機会もあります。
一方で、ドラッグストアでは栄養相談だけを行うわけではありません。レジ対応や接客、品出し、調剤補助など、管理栄養士の資格がなくても担当できる業務を任されることも少なくありません。
実はドラッグストアの管理栄養士を辞めたいと感じる人もいる
ドラッグストアや調剤薬局で働く管理栄養士の中には、実際に働いてみると理想とのギャップを感じ、辞めたいと思う人もいます。
主な理由として、以下のようなものが挙げられます。
- 薬局事務や店舗業務、雑務の割合が多い
- 栄養指導や健康相談を行う機会が少ない
- 管理栄養士としての将来性に不安を感じる
近年ではドラッグストアや調剤薬局で管理栄養士を採用する企業が増えていますが、まだ管理栄養士の活用方法が十分に確立されているとはいえません。
そのため、管理栄養士として採用されたにもかかわらず、実際にはレジ対応や品出し、薬局事務などの業務が中心となるケースもあります。
また、企業によっては管理栄養士の役割や評価基準が明確でないこともあり、「せっかく資格を取得したのに専門性を活かせていない」「自分がやりたかった仕事と違う」と感じる人も少なくありません。
こうした理想と現実のギャップが、ドラッグストアや調剤薬局で働く管理栄養士が辞めたいと感じる大きな理由の一つとなっています。
管理栄養士がドラッグストアでうまくやっていく方法
ドラッグストアや調剤薬局では、管理栄養士の役割がまだ発展途上の企業も少なくありません。
そのため、管理栄養士として活躍するためには、自ら専門性を発揮できる場を作っていく姿勢が求められることもあります。
実際にドラッグストアや調剤薬局で働く管理栄養士が取り組んでいる工夫を紹介します。
栄養相談の場を自ら作る
調剤薬局で活躍している管理栄養士の中には、自ら栄養相談の機会を作り出し、仕事の幅を広げている人もいます。
例えば、処方箋を持参した患者さんに積極的に声をかけ、無料の栄養相談を案内する取り組みです。最初は「1日1件の相談対応」を目標に始め、継続することで利用者が増え、最終的には有料の栄養相談サービスとして定着した事例もあります。
栄養相談の機会が少ない環境であっても、自ら行動することで管理栄養士としての活躍の場を広げられる可能性があります。
チラシやポップを活用して専門性をアピールする
ドラッグストアや調剤薬局には、健康食品や栄養補助食品、アレルギー対応食品など、管理栄養士の知識を活かせる商品が数多くあります。
こうした商品に対して、分かりやすい説明や選び方をまとめたチラシやポップを作成することで、来店者へ専門的な情報を届けることができます。
また、「この店舗には管理栄養士がいる」という認知度向上にもつながり、栄養相談や健康相談の利用促進にも効果的です。
料理教室や健康イベントを開催する
料理教室や健康イベントの開催も、管理栄養士の専門性を活かせる取り組みの一つです。
例えば、糖尿病や腎臓病などの食事療法が必要な方向けに、治療用食品や減塩食品を活用した料理教室を実施するケースがあります。
治療用食品に興味はあるものの、「どのように使えばよいかわからない」「おいしく食べられるか不安」という方は少なくありません。
そこで、実際に商品を使ったレシピや調理の工夫を紹介することで、利用者の不安を軽減し、商品をより手に取りやすくなるアプローチができます。
管理栄養士がドラッグストアで働くメリット
管理栄養士がドラッグストアで働くことには、以下のようなメリットがあります。
地域貢献を実感できる
ドラッグストアは地域住民が日常的に利用する身近な存在です。そのため、日々の業務を通じて地域の方々の健康を支えられているという実感を得やすい環境です。
「病気の治療」だけでなく、「健康を維持するためのサポート」ができる点も、大きなやりがいの一つです。
未病の段階から関われる
ドラッグストアには、まだ病気ではないものの「健康が気になる」「生活習慣を改善したい」といった“未病”の段階の方が多く訪れます。
そうした方に対して、食事や栄養に関するアドバイスを行うことで、病気の予防や体調改善に貢献できる点は、ドラッグストアならではの魅力です。
幅広い知識を身につけられる
ドラッグストアでは、医薬品や健康食品など幅広い商品を取り扱っています。そのため、栄養学だけでなく、薬の効能や副作用、食品との相互作用といった知識も身につけることができます。
管理栄養士としての専門性に加え、健康全般に関する総合的な知識を習得できる環境といえます。
幅広い世代と関われる
ドラッグストアには、乳幼児から高齢者まで幅広い年代の方が来店します。そのため、さまざまなライフステージの方と接しながら、それぞれの健康課題に対応する機会があります。
他の職場では関わる機会が少ない層にもアプローチできる点は、大きな特徴でありやりがいにもつながります。
まとめ
この記事では、ドラッグストアや調剤薬局で働く管理栄養士の仕事内容や、辞めたい・後悔すると言われる理由、そして働くメリットなどについて解説しました。
ドラッグストアで管理栄養士として活躍するためには、与えられた業務をこなすだけでなく、自ら栄養相談の機会を作ったり、専門性を発揮できる場を広げていく姿勢が求められるケースもあります。
そのため、「どのような働き方をしたいのか」「自分の強みをどのように活かしたいのか」を明確にしたうえで、就職・転職を検討することが大切です。
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株式会社メディカルフロンティア 専属ライター(管理栄養士)
▼管理栄養士の現場経験11年
▼栄養指導3年、調理現場3年、献立作成5年
これまで病院に所属し、主に栄養管理や献立管理を担当してきました。
栄養士コラムは自身の経験も踏まえ、その他、転職や業界情報などみなさんの役に立つ情報発信を行っていきます。
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