2026/08/18投稿者:スタッフ

特定保健指導の管理栄養士の仕事内容とは? 具体的な内容や必要なスキルを解説

特定保健指導管理栄養士ってどんな仕事?」

「未経験からでも働けるの?」

 

と疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

 

特定保健指導の管理栄養士は、生活習慣病の予防・改善を目的として、一人ひとりの生活習慣に合わせたサポートを行う仕事です。

 

高齢化の進行に伴い、近年は需要が増加しており、業務委託を含めた働き方の幅も広がっています。

 

そこでこの記事では、特定保健指導における管理栄養士の仕事内容について、わかりやすく解説します。

 

未経験からのキャリアを考えている方や、仕事内容に興味がある方は、ぜひ参考にしてください。

 

 

 

目次

・特定保健指導とは?概要と目的

・特定保健指導における管理栄養士の役割

・特定保健指導の管理栄養士の仕事内容

・特定保健指導の管理栄養士に求められるスキル

・まとめ

 

特定保健指導とは?概要と目的

特定保健指導とは、40歳~74歳の医療保険加入者を対象に実施される特定健康診査(特定健診)の結果をもとに行われる健康支援です。

 

特定健診で、内臓脂肪の蓄積や以下のような生活習慣病のリスクが認められた方に対して、一人ひとりの状況に合わせた保健指導が行われます。

  • 血圧が高い
  • 血糖値が高い
  • 血中脂質(コレステロール・中性脂肪)の異常がある
  • 喫煙習慣など、生活習慣病のリスクが高い

 

特定保健指導の目的は、対象者が自分自身の健康状態を正しく理解し、生活習慣の改善に主体的に取り組めるよう支援することです。



具体的には、次のような目的があります。

  • メタボリックシンドロームの予防・改善
  • 糖尿病や高血圧など生活習慣病の発症・重症化予防
  • 健康寿命の延伸
  • 将来的な医療費の適正化

 

特定保健指導における管理栄養士の役割

特定保健指導では、管理栄養士は医師や保健師などの専門職と連携しながら、栄養の専門家として生活習慣の改善をサポートする重要な役割を担います。

 

課題を分析し、一人ひとりに合った改善策を提案する

管理栄養士は、健康診断の結果や問診票、面談でのヒアリング内容をもとに、対象者の食生活や生活習慣における課題を分析します。

 

そのうえで、年齢や生活リズム、仕事、家族構成などを考慮しながら、実践しやすい食事内容や食品の選び方、食べ方などを提案します。

 

無理な食事制限ではなく、継続しやすい改善策を提示することが重要です。

 

行動変容を促し、継続的にサポートする

管理栄養士は、対象者自身が健康課題に気づき、「生活習慣を改善したい」と前向きに考えられるよう働きかけます。

 

また、継続支援を通じてモチベーションを維持しながら、目標達成に向けて伴走することも大切な役割です。

 

特定保健指導の管理栄養士の仕事内容

特定保健指導では、対象者の健康リスクに応じて「動機付け支援」と「積極的支援」の2つの支援レベルに分けられます。

 

管理栄養士は、それぞれの支援内容に沿って生活習慣の改善をサポートします。

 

支援レベル別の仕事内容

動機付け支援(リスクが比較的低い方)

動機付け支援では、生活習慣を見直すきっかけづくりを目的に支援を行います。

 

  1. 初回面談:食生活や運動習慣を確認し、改善目標や行動計画を一緒に設定する
  2. 実績評価:3~6か月後に電話やメールなどで取り組み状況や体重・腹囲の変化を確認する

 

積極的支援(リスクが高い方)

積極的支援では、継続的なフォローを通して生活習慣の定着を目指します。

 

  1. 初回面談:健康状態を確認し、具体的な行動計画を作成する
  2. 継続支援:3か月以上にわたり、面談や電話、オンラインなどで定期的にアドバイスを行う
  3. 実績評価:初回支援から約6か月後に最終評価を実施する
  4.  

主な支援方法

対象者の状況に合わせて、さまざまな方法で保健指導を行います。

 

  • 対面面談:医療機関や健診施設、職場などで直接面談を行う
  • オンライン支援:ZoomなどのWeb会議システムやアプリ、チャットツールを活用する
  • 電話・メール:継続支援や実績評価として、進捗確認やアドバイスを行う

 

事務・管理業務

管理栄養士の仕事は面談だけではありません。保健指導を円滑に進めるため、次のような業務も担当します。

 

  • 面談記録や支援計画書、報告書の作成
  • 特定保健指導の利用勧奨や予約対応
  • 多職種との情報共有・連携
  • 職場によっては指導員の育成やスケジュール管理、健康経営プロジェクトへの参加

 

このように、特定保健指導の管理栄養士は、対象者への栄養指導だけでなく、継続的なフォローや記録・事務業務まで幅広い業務を担っています。

 

特定保健指導の管理栄養士に求められるスキル

特定保健指導の計画策定や栄養指導を行うには、管理栄養士(または医師・保健師)の国家資格が必要です。栄養士免許のみでは、特定保健指導を担当することはできません。

 

また、質の高い保健指導を行うためには、次のようなスキルが求められます。

 

  • 専門知識:糖尿病や高血圧、脂質異常症など生活習慣病に関する知識や、栄養学・食事摂取基準への理解
  • コミュニケーション力:対象者に寄り添って話を聞き、信頼関係を築きながら行動変容を促す力
  • アセスメント能力:健診結果や生活習慣を分析し、改善すべき課題を的確に見極める力
  • PC・事務スキル:支援計画書や報告書の作成、専用システムへの入力などを行う基本的なパソコン操作

 

これらのスキルを活かし、一人ひとりに合わせた保健指導を行うことが、特定保健指導の管理栄養士には求められています。

 

まとめ

この記事では、特定保健指導の管理栄養士の仕事内容について解説しました。

 

特定保健指導の管理栄養士は、栄養指導や継続支援を通じて、対象者の生活習慣の改善をサポートする仕事です。

 

専門知識に加え、コミュニケーション力やアセスメント能力も求められます。

 

予防医療に携わりたい方や、人の健康づくりに貢献したい管理栄養士にとって、専門性を活かせるやりがいのある仕事といえるでしょう。

 

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**筆者プロフィール**

株式会社メディカルフロンティア 専属ライター(管理栄養士)
▼管理栄養士の現場経験11年
▼栄養指導3年、調理現場3年、献立作成5年
これまで病院に所属し、主に栄養管理や献立管理を担当してきました。
栄養士コラムは自身の経験も踏まえ、その他、転職や業界情報などみなさんの役に立つ情報発信を行っていきます。