2025/05/20投稿者:スタッフ

これってパワハラ?職場のモヤモヤに悩んだらどうする?対処法と相談先

 

「上司の言い方がキツいけど、これって普通?」

「仕事を振ってもらえず毎日暇……自分が悪いのかな」

 

こういった悩みを抱えていませんか?

 

職場で感じるモヤモヤや不安。それが「パワハラ」かどうか、自信を持って判断できる人は多くありません。

 

でも、その違和感を放っておくと、心や体の不調につながったり、自分らしく働けなくなったりすることもあります。

 

この記事では、「これってパワハラ?」と感じたときに知っておきたい基礎知識と、もしものときの対処法をお伝えします。

 

 

 

目次
・パワハラとは?職場でのハラスメント6タイプ
・指導とパワハラの違いは?
 ┗厳しいけれど適切な「指導」の特徴
 ┗パワハラの可能性が高い場合
・パワハラかも?と思っとときの行動ステップ
・まとめ:ひとりで抱え込まないことが、はじめの一歩

 

パワハラとは?――職場でのハラスメント6タイプ

厚生労働省は「パワーハラスメント」を、以下のように定義しています。

 

職場において、優越的な関係を背景に、業務の適正な範囲を超えて、身体的・精神的苦痛を与える行為

 

つまり、上司や同僚など立場の優位性を利用して、相手に不当な苦痛を与える行為がパワハラに該当します。

 

以下は、代表的な6つのパワハラのタイプです。

 

 ①身体的な攻撃

  例:叩く、物を投げる、肩を強く押す

 ②精神的な攻撃

  例:怒鳴る、バカにするような発言、人格を否定する言葉

 ③人間関係からの切り離し

  例:挨拶しても無視される、チームから外される、飲み会や会議に呼ばれない

 ④過大な要求

  例:一人でこなせない量の仕事を押し付けられる、休日も働かされる

 ⑤過小な要求

  例:スキルに見合わない単純作業しか与えられない、本来の業務から外される

 ⑥個の侵害

  例:プライベートなことを執拗に聞かれる、見た目や家庭環境を揶揄される

 

 

これらのすべてに当てはまればパワハラ、というわけではありません。

ひとつでも該当すれば、パワハラと認定される可能性があります。

 

日々の仕事の中で「つらい」「理不尽だ」と感じる出来事があったときは、

この6つのタイプに当てはまるかどうか、一度立ち止まって振り返ってみてください。

 

指導とパワハラの違いは?

注意したいのは、「指導」と「パワハラ」を混同してしまうことです。

自分ではパワハラだと感じていても、実は業務上の適切な指導だった、というケースもあります。

 

では、どこに違いがあるのでしょうか?

判断のポイントは、その目的や言動の内容・伝え方です。

 

厳しいけれど適切な「指導」の特徴

  • 業務の改善やスキルの向上を目的としている
  • 問題点を具体的に指摘し、どう改善すればいいかを伝えてくれる
  • 特定の個人だけを攻撃するのではなく、誰に対しても一貫性がある
  • 相手の成長を願い、建設的なフィードバックをしている

 

パワハラの可能性が高い場合

  • 業務の目的とは無関係な発言や態度が含まれている
  • 「お前はダメだ」「使えない」など、人格を否定する言い方をされる
  • 威圧的な態度で、相手を萎縮させようとしている
  • 明らかに不公平な扱いを受けている、ターゲットにされている

 

「指導なのか、パワハラなのか」は、感情だけでは判断が難しいこともあります。

 

そのようなときは、一度立ち止まり、言動の目的や伝え方を冷静に振り返ってみることが大切です。



パワハラかも?と思ったときの行動ステップ

「もしかして、これはパワハラかも…」

そう感じたときは、感情的にならずに冷静に状況を整理し、適切な行動をとることが大切です。

 

あなたの身を守るための基本ステップをご紹介します。

 

① 記録を残す(証拠を集める)

まずは、客観的な記録を取りましょう。

自分が受けた言動を、できるだけ具体的に記録しておくことで、後から状況を正確に伝える助けになります。

 

記録する内容の例:

  • 日時、場所
  • 相手の名前と立場
  • 発言や行動の具体的な内容
  • そのとき自分が感じたこと
  • 周囲にいた人(目撃者)

 

メールやチャットなどのやり取りがあれば、スクリーンショットや保存も忘れずに。

 

② 信頼できる人に相談する

社内に相談窓口や制度がある場合は、まずそこに相談してみましょう。

人事・労務担当者、または信頼できる上司に話すことも一つの方法です。

 

また、周囲の同僚に「同じように感じている人」がいれば、一人で抱え込まない心強さになります。

共通の問題であれば、改善につながる可能性も高まります。

 

③ 社外の相談窓口を利用する

もし社内で相談しても適切な対応が得られない場合や、社内に相談しづらいと感じる場合は、外部の相談窓口を活用しましょう。

 

主な相談先:

総合労働相談コーナー(厚生労働省)

都道府県労働委員会・労働局(あっせん制度)

みんなの人権110番(法務省)

 

 

どこに相談すればいいか迷ったときは、まずはこれらの機関に連絡してみてください。

 

もし本当にパワハラを受けているなら、

「自分が我慢すれば…」

「気にしすぎなのかも…」と、つらさを抱え続ける必要はありません。

 

パワハラはあなたのせいではなく、相手の言動が問題です。

 

必要であれば、休職や転職も決して「逃げ」ではなく、自分を守るための前向きな選択肢です。

 

あなたが安心して、前向きに働ける場所はきっとあります。

そして、もし新しい一歩を考えるときが来たら、

あなたに合った職場を一緒に見つけるお手伝いを、私たち人材紹介会社も全力で行います。

 

まとめ:ひとりで抱え込まないことが、はじめの一歩

職場で感じた違和感やつらさに、

「これってパワハラかもしれない」と思ったときは、

まずは冷静に、その言動が本当にパワハラにあたるかを見極めてみましょう。

 

もし少しでもパワハラの可能性を感じたなら、

記録を残したり、信頼できる人や相談窓口に話してみたりすることが大切です。

そして、必要に応じて環境を変えるという選択も、あなたを守るための大切な手段のひとつです。

 

何より大事なのは、心と体の健康です。

無理をせず、自分らしく働ける場所で前を向いていきましょう。

 

そして、もし転職を考えるときが来たら、

あなたにとって「安心して働ける職場」を一緒に見つけるお手伝いを、

私たちメディJOBネクストも全力でサポートします。



**筆者プロフィール**

株式会社メディカルフロンティア 専属ライター(管理栄養士)
▼管理栄養士の現場経験11年
▼栄養指導3年、調理現場3年、献立作成5年
これまで病院に所属し、主に栄養管理や献立管理を担当してきました。
栄養士コラムは自身の経験も踏まえ、その他、転職や業界情報などみなさんの役に立つ情報発信を行っていきます。