2025/12/10投稿者:スタッフ

メディカル営業とは?3つの分類や仕事内容を解説

 

 

メディカル営業とは、医療分野に特化した営業職のことです。

 

名前は聞いたことがあっても、

「具体的に何をする仕事なの?」

「どんな人が向いているの?」

と疑問に感じる方は多いかもしれません。

 

そこで本コラムでは、メディカル営業の仕事内容から求められる人物像まで、ポイントをわかりやすく解説します。

 

 

 

目次

・メディカル営業とは?3つの分類

メディカル営業の魅力

メディカル営業が向いている人

メディカル営業に必要な資格

メディカル営業に必要なスキル

まとめ

 

メディカル営業とは?3つの分類

メディカル営業とは、医療現場(病院・クリニック・薬局など)に向けて、医療機器や医薬品、医療関連サービスの提案やサポートを行う営業職のことです。

 

医療に関する専門性が求められる一方、医療従事者の課題解決に深く関わる社会貢献度の高い仕事として人気があります。

 

メディカル営業は、主に以下の3つに分類されます。

  • 医療機器の営業
  • MR(医薬情報担当者)
  • MS(医薬品卸販売担当者)

 

医療機器の営業

医療機器の営業は、医療機器メーカーや商社(ディーラー)に所属し、手術で使う高度な機器から検査機器、消耗品まで幅広い製品を医療機関へ提案します。

 

製品の説明やデモンストレーション、手術時の立ち会いサポートなど、現場での専門的なフォローが特徴です。

 

医師・看護師と直接関わり、医療の質向上に貢献できるやりがいがあります。

 

 

MR(医薬情報担当者)

MRは、製薬会社や医薬品販売業務委託機関(CSO)に所属し、医薬品に関する情報を医師や薬剤師に提供する職種です。

 

情報提供をするのみで販売は行いません。「営業」というよりも“医薬情報の専門家”として、科学的根拠に基づいた説明や副作用情報の共有など、医療安全に直結する役割を担っています。

 

MS(医薬品卸販売担当者)

MSは、医薬品卸(販売代理店)に所属し、病院や薬局に対して医療機器や医薬品を安定的に供給する仕事です。

 

価格交渉や在庫管理のサポート、医薬品情報の提供など、医療機関と製薬会社の橋渡し役を担います。



メディカル営業の魅力

メディカル営業の最大の魅力は「自分の仕事が医療現場や患者さんの役に立っている」という実感を持てることです。

 

扱う製品は、診断や治療に欠かせない医療機器や医薬品。

医師や看護師からの信頼を得ながら、それらの選定や活用をサポートすることで、医療の質向上に間接的に貢献できます。

 

また、専門性が身につく点も大きな魅力です。医療知識や製品に関する理解が深まることで、専門家と対等に話せるレベルの知識・スキルが自然と鍛えられます。

 

さらに、業界全体が安定しているため、長期的なキャリア形成がしやすいのも特徴です。

 

人の健康や命に関わる責任ある職種だからこそ、得られる達成感も大きい。それがメディカル営業の魅力と言えるでしょう。



メディカル営業が向いている人

メディカル営業は、医療現場に深く関わる仕事だからこそ、向いているタイプや特徴があります。

 

特に向いているのは、こんな人です。

 

人の役に立ちたい気持ちが強い人

医療機器や医薬品を通じて、患者さんや医療従事者を支えることができるため、「貢献したい」という思いが原動力になります。

 

体力面・精神面でタフな人

医療現場のスケジュールに合わせて動くことも多く、状況に応じて柔軟に対応できるタフさがあると活躍しやすい仕事です。

 

勉強好きで、新しい知識を吸収することが苦にならない人

医療技術や製品情報は常にアップデートされるため、学び続ける姿勢が信頼につながります。

 

頑張った分だけ評価されたい人

成果が数字や担当施設の変化に表れやすいため、努力がしっかり評価され、モチベーションを維持しやすい環境です。



メディカル営業に必要な資格

メディカル営業は、必須の資格などはないため、未経験からでも挑戦しやすい職種です。

 

ただし、実際の業務では医療機関への訪問や製品の運搬などで車を使用することが多いため、普通自動車運転免許を応募条件としている企業がほとんどです。

 

また、業界で経験を積んだ後には、専門性を証明する資格を取得することで、キャリアアップや転職に有利になる場合があります。

 

代表的な資格としては、以下のようなものがあります。

 

  • MR認定試験:製薬企業の営業(MR)として必要な医薬品の知識を証明する資格
  • MS認定資格試験:医薬品卸営業(MS)として求められる知識を証明
  • MDIC認定制度(医療機器情報コミュニケータ):医療機器の専門知識と情報提供能力を認定する資格

 

これらの資格は必須ではありませんが、取得しておくと専門職としての信頼性が高まり、キャリアの選択肢が広がるのが大きなメリットです。

 

メディカル営業に必要なスキル

メディカル営業で活躍するためには、「医療現場で信頼関係を築けるスキル」が重要になります。

必要なスキルは、以下の通り。

 

▶コミュニケーション力

医師・看護師・薬剤師など、専門職の方々と円滑にやり取りするためには、わかりやすく丁寧に説明する力が欠かせません。

相手の忙しさに配慮しながら要点をまとめて伝えるなど、質の高いコミュニケーションが求められます。

 

▶関係構築力

医療現場では、長期的な信頼関係がとても重要です。

短期的な成果よりも、「この人なら任せられる」と思ってもらえる誠実さや継続的なフォローが大切になります。

 

▶情報収集力

医療分野は日々進化するため、新しい製品情報や治療方法、施設ごとのニーズを把握する力が必要です。

自分から情報を取りにいく姿勢が、提案の質を大きく左右します。

 

▶ヒアリング力

医療機関の課題や悩みを正確に聞き出し、製品提案につなげるための「聞く力」も重要です。

相手が言葉にしないニーズを汲み取れる人ほど、現場で信頼される傾向があります。

 

まとめ

メディカル営業は、医療現場を支えながら専門性を磨けるやりがいのある仕事です。

 

一口にメディカル営業といっても、扱う商材や働き方に違いがあるため、それぞれの特徴を理解しておくことが大切です。

 

どの分野のメディカル営業も、「人の役に立ちたい」「努力を形にしたい」という方に向いており、やりがいと成長の両方を実感できる職種です。

 

社会貢献につながる仕事に興味がある方は、ぜひメディカル営業も選択肢に加えてみてください。

 

当社でもメディカル営業の求人をご紹介しています。お気軽にお問い合わせください。

 

 

**筆者プロフィール**

株式会社メディカルフロンティア 専属ライター(管理栄養士)
▼管理栄養士の現場経験11年
▼栄養指導3年、調理現場3年、献立作成5年
これまで病院に所属し、主に栄養管理や献立管理を担当してきました。
栄養士コラムは自身の経験も踏まえ、その他、転職や業界情報などみなさんの役に立つ情報発信を行っていきます。