2025/05/15
求人票の“福利厚生”って何?本当に使える制度を見抜くポイント
「この会社、給与はいいけど、福利厚生ってどうなんだろう?」
就職・転職活動中に、そんなふうに思ったことはありませんか?
最近では、給与や仕事内容だけでなく、「働きやすさ」や「生活の安定」を支える福利厚生に注目する人が増えています。
たとえば、家賃補助やリモートワーク支援、育児サポートなど、制度の内容次第で毎日の暮らしは大きく変わります。
とはいえ、「福利厚生って結局なんなの?」「求人票に書いてあるけど、よくわからない…」という声もよく聞きます。
実は、制度の中身や使われ方は企業によってかなり違うのです。
この記事では、
- そんな福利厚生の基本から
- 求人を見るときのチェックポイント
- 「本当に使える制度」を見抜くためのヒント
まで、求職者目線でわかりやすくご紹介していきます。
・法定福利
・法定外福利
求人票でよく見る「福利厚生」ってどんなもの?
・住宅手当・家賃補助
・通勤手当(交通費支給)
・食事補助・社員食堂
・健康診断・予防接種
・資格取得支援・研修制度
・リモートワーク支援・在宅手当
・育児・介護支援
「いい会社かどうか」を見極める福利厚生チェックポイント
・実際に使われている制度か?
・ライフステージに合っているか?
・柔軟性があるか?
・社内カルチャーや風土と合っているか?
・自分の「価値観」と合っているか?
まとめ:就職・転職の際、福利厚生も立派な判断材料
福利厚生とは?基本をわかりやすく解説
「福利厚生」とは、会社が従業員のために用意する“生活のサポート制度のことです。
お給料やボーナスとは別に、「社員にもっと安心して、長く働いてもらうための仕組み」と考えるとわかりやすいかもしれません。
福利厚生は大きく分けて、法律で決まっている“法定福利”と、会社が独自に用意する“法定外福利”の2つがあります。
法定福利(=すべての会社が必ず実施)
法定福利は、どの会社でも、法律に従って必ず用意しなければならない制度です。
▼例として以下のようなものがあります。
- 健康保険(病気やケガのときの医療費を一部負担)
- 厚生年金保険(将来の年金)
- 雇用保険(失業したときの給付など)
- 労災保険(仕事中の事故やケガへの補償)
- 介護保険(40歳以上の社員が対象)
正社員はもちろん、勤務時間や収入などの条件を満たすパート・アルバイトも対象になる場合があります。
法定外福利(=会社ごとに内容がちがう)
一方で、企業が独自に工夫して提供しているのが法定外福利。
会社の“個性”が表れる部分で、転職のときにはここが注目ポイントになります。
▼例として以下のようなものがあります。
- 住宅手当/家賃補助
- 通勤手当(交通費)
- 社員食堂やランチ補助
- 資格取得支援・研修制度
- リモートワーク支援金
- 育児・介護休暇やサポート
- 旅行やレジャー施設の割引 など
「福利厚生」と聞くと難しく感じるかもしれませんが、毎日の生活や将来の安心に直結する、大事な要素です。
求人票でよく見る「福利厚生」ってどんなもの?
求人票を見ていると、「福利厚生:住宅手当・交通費支給・各種保険完備…」など、いろんな制度が並んでいますよね。
でも実際のところ、どんな制度があって、それが自分にどう役立つのかは、少しわかりにくいかもしれません。
ここでは、よく見かける福利厚生の項目を、実際の生活にどんなふうに影響するかとあわせてご紹介します。
住宅手当・家賃補助
➡ 家賃の一部を会社が負担してくれる制度。
たとえば「月2万円まで補助」など。ひとり暮らしや上京を考えている人には大きな支えになります。
通勤手当(交通費支給)
➡ 電車・バスなどの定期代、車のガソリン代などを会社が全額または一部負担してくれる制度。
毎日の交通費だけで、年間で何万円も差が出ることもあります!
食事補助・社員食堂
➡ 社内の食堂で安くご飯が食べられたり、ランチ代が補助されたりする制度。
「1食200円で定食が食べられる」会社も。
健康診断・予防接種
➡ 年に1回の健康診断が提供され、企業によってはその費用を全額負担してくれることもあります。また、インフルエンザ予防接種などを会社が負担してくれる場合もあります。
資格取得支援・研修制度
➡ スキルアップのための講座や試験費用を会社が負担してくれる制度。
「○○検定に合格したら報奨金がもらえる」など、やる気アップにもつながります。
リモートワーク支援・在宅手当
➡ 自宅で働く人向けに、ネット回線や光熱費の補助が出ることも。
コロナ以降、導入企業が増えています。
育児・介護支援
➡ 育児休暇・介護休暇に加え、時短勤務や在宅勤務の制度も含まれることがあります。
ライフステージが変わっても働きやすい環境づくりの一環です。
このように、福利厚生にはお金の面で得するものから、安心して長く働くための制度まで、さまざまな種類があります。
求人票にざっくり書かれているだけではわかりにくいですが、面接や会社説明会のときに「実際にどういう使われ方をしているか?」を聞いてみるのもおすすめです。
「いい会社かどうか」を見極める福利厚生チェックポイント
福利厚生がたくさんある会社は、一見すると魅力的ですよね。
でも、数が多ければいい会社、というわけではありません。
「制度はあるけど実際は使いにくい」「運用が形だけになっている」なんてことも、正直あります。
ここでは、求人票や面接の場でチェックできる、“本当に使える福利厚生”を見極めるためのポイントを紹介します。
実際に使われている制度か?
制度があっても、申請のハードルが高かったり、職場の空気的に「取りにくい」福利厚生もあります。
社員の声や、口コミサイト、説明会などで「実際に使われているかどうか」を確認しましょう。
ライフステージに合っているか?
あなたが今、そしてこれからの数年間で必要とする制度があるかどうかは大切です。
たとえば、20代の一人暮らしなら住宅手当、結婚や出産を考えているなら育児支援や時短勤務など。
「福利厚生が“自分の生活にフィットしているか”」を軸に見ることがポイントです。
柔軟性があるか?
テレワークや副業、時差出勤など、働き方に柔軟性があるかも最近は注目されるポイント。
「制度に縛られない働き方をサポートしてくれるか」も、長く働くうえで安心材料になります。
社内カルチャーや風土と合っているか?
福利厚生は“制度”であると同時に、その会社の“文化”を表すものでもあります。
例えば、家族を大事にする文化がある会社は、育児支援や家族手当が手厚いことも。
一方、成果主義の強い会社では、インセンティブ制度や表彰制度が充実していることもあります。
自分の「価値観」と合っているか?
福利厚生を比べるとき、「手当の金額」だけを見るのではなく、自分が重視したいポイントと一致しているかを大事にしてみてください。
「何を大切にして働きたいか」は、人によって違います。
福利厚生は、単なる“おまけ”ではなく、会社の姿勢や働き方のリアルを映す鏡です。
表面的な文言だけに惑わされず、「自分が本当に活用できそうか?」という視点で見ていきましょう。
まとめ:就職・転職の際、福利厚生も立派な判断材料
この記事では、福利厚生の基本や種類、そして見極め方について解説しました。
福利厚生は、企業の姿勢や価値観があらわれる大切な要素です。
制度の「数」ではなく、「中身」をしっかり見ることがポイント。
転職や就職活動は、ただ働く場所を選ぶだけでなく、どんな暮らし方をしたいかを選ぶことでもあります。
あなた自身の働き方や人生にフィットする福利厚生がある会社、ぜひ見つけてください。
株式会社メディカルフロンティア 専属ライター(管理栄養士)
▼管理栄養士の現場経験11年
▼栄養指導3年、調理現場3年、献立作成5年
これまで病院に所属し、主に栄養管理や献立管理を担当してきました。
栄養士コラムは自身の経験も踏まえ、その他、転職や業界情報などみなさんの役に立つ情報発信を行っていきます。
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