2024/06/18投稿者:スタッフ

管理栄養士の大変なこととは?〜ストレスや負担を軽減する方法も紹介〜

管理栄養士の仕事は、健康な食生活のために人々の健康をサポートする責任がありますが、その裏には大変さが潜んでいます。

業務量の増加やストレス、時間管理の難しさなど、様々な課題が日々の業務に立ちはだかります。

 

この記事では、管理栄養士が直面する困難な側面に焦点を当て、その中でも特にストレスや負担を軽減する方法について探求します。

同じ業界の同僚や関心を持つ読者にとって、共感できる内容となることを期待しています。

 

☆筆者の管理栄養士としての経験談も紹介していきます!

 

 

管理栄養士の仕事って大変?!その理由とは?

管理栄養士はやりがいのある仕事ですが、大変さやつらさを感じる場面も少なからず存在します。

ここでは、「管理栄養士の仕事は大変」「つらい」と感じる主な理由を5つ紹介します。

 

 

1.人手不足や業務量の増加によるストレス

給食業界では深刻な人手不足が続いています。

その影響で管理栄養士が調理業務に従事することが増えています。

調理業務に従事することで、業務量が増加します。

業務量の増加により、本来の栄養指導や管理業務に割り当てる時間が減ることも少なくありません。

これにより、栄養士の本来の役割をまっとうできず、ストレスを感じてしまうこともあるでしょう。

 

筆者コメント:

本当にこれはあるあるです。私も調理現場の人手不足でよく応援に入っていた経験があります。

自分の業務が後回しになるので、ストレスを感じることも多いと思います。

しかし調理現場にヘルプに入ることで、普段交流の少ない方とのコミュニケーションをとる良い機会にもなります。

「現場を学ぶ機会」と前向きにとらえ、取り組むようにしていました。

 

 

 

2.患者やクライアントとのコミュニケーションの難しさ

栄養指導での患者とのコミュニケーションや、委託給食会社との連携は、管理栄養士にとって重要な役割ですが、同時に難易度の高い課題でもあります。

患者の個々のニーズや状況に合わせた適切なアドバイスを提供するためには、十分なコミュニケーション能力が求められます。

また、委託給食会社との連携では、料理や献立に関する細かな調整や、栄養価の確保など様々な面で意思疎通が必要です。

コミュニケーションでのすれ違いが生じると、「つらい」と感じてしまうこともあるでしょう。

 

筆者コメント:

私も栄養指導・給食関係の両方で、自分より年上の方を相手にすることが多く、悩むことも多くありました。

コミュニケーションの取り方はとても重要で、言い方を間違えると話を聞いてもらえないことも多くあります。

逆に、コミュニケーションを武器にできれば、話を聞いてもらいやすかったり、助けてもらえたりします。

最初は難しいですが、管理栄養士にとってコミュニケーションは重要度の高い必要スキルだと思います。

相手の話によく耳を傾けることを意識し、信頼を築くコミュニケーションに取り組んでいきましょう。

 

 

3.時間管理の難しさと残業の問題

管理栄養士にとって、時間管理の難しさと残業の問題は深刻な課題です。

業務の多忙化や予期せぬトラブルにより、日々のスケジュールが乱れがちであり、効率的な業務遂行が困難となります。

特に、栄養指導や献立作成などの専門業務に十分な時間を割くことが難しく、結果として残業が増加しています。

これにより、仕事とプライベートのバランスが崩れ、ストレスや健康への影響が懸念されます。

時間管理の改善と効率化のための取り組みが課題となっています。

 

筆者コメント:

私も給食関係で「発注が出来ておらず、今日提供する予定の食事が無い」などの予期せぬトラブルが多々ありました。

対処に追われ、残業になってしまうこともよくありました。

そのため予期せぬトラブルがいつ起きても慌てないよう、日ごろから優先順位をつけ、締め切りに余裕をもって仕事を進めていくことが大切です。

もし突如のトラブルの対応に時間を取られても、少ない残業で終わらせられるよう努めていました。

 

 

 

4.給料や報酬の経済的な負担

給料や報酬は、管理栄養士にとって経済的な負担となることがあります。

専門職としての責任や労働量に比べて報酬が不十分なことも少なくありません。

 

さらに、高度な専門知識や経験を要するにも関わらず、他の職種と比べて報酬水準が低いことが一般的です。

これにより、やりがいを持ちながらも経済的な不安が常につきまとい、職業選択やキャリアの選択肢に影響を与える可能性があります。

 

筆者コメント:

私も社会人歴が浅い頃に、よく悩んでいました。

しかし、転職をしたことで以前よりも給料が上がり、悩むことも少なくなりました。

今の職場に不満がある方や、このままでは給料のアップが見込めないと感じている方は、キャリアアップを考えることもとても大切だと思います。

 

 

 

管理栄養士のストレスや負担を軽減する方法

管理栄養士が感じる日々のストレスや負担、改善や予防していくことが大切です。

ここでは管理栄養士のストレスや負担を軽減する方法を4つを紹介します。

 

1.タイムマネジメントの技術や効率化の方法

管理栄養士にとって効果的なタイムマネジメントと業務効率化は重要な課題です。

重要なのは、タスクを優先順位付けし、日々のスケジュールを計画することです。

時間を割り当て、タイマーやカレンダーを活用して予定を守ることも大切です。

 

また、作業を効率化するために、ルーチン化やテクノロジーの活用も有効。

例えば、栄養指導のテンプレート化や栄養計算ソフトウェアの活用などが挙げられます。

 

さらに、集中力を高めるために定期的な休憩を取ることや、タスクを分割して段階的に取り組むことも重要です。

タイムマネジメントの改善は、業務効率の向上やストレスの軽減につながります。

 

筆者コメント:

栄養士の仕事環境は、いまだにアナログ作業が多く残っていることも少なくありません。

手書きで行っている作業はデジタル化できないか?本当にこの業務は必要なのか?何かと一緒にできないか?

など常に効率のよい業務について考えることが大切だと思います。

私もアナログ作業をいかに減らせるかを考え、エクセルについて勉強し業務改善に取り組んだりしていました。

 

 

2.ワークライフバランスの重要性と実践方法

管理栄養士にとって、ワークライフバランスの確保は極めて重要です。

過密な業務やストレスが蓄積すると、身体や精神の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。

バランスを保つためには、仕事とプライベートの時間を明確に区別し、自己の時間や趣味にも充てることが重要です。

定期的な運動やリラックスする時間を設けることで、ストレスを軽減し、心身のリフレッシュを図りましょう。

また、効果的な時間管理や業務の効率化を図ることで、残業を減らし、プライベートな時間を増やすことも有効です。

さらに、上司やチームとのコミュニケーションを通じて、適切な労働条件や休暇の取得を促進しましょう。

ワークライフバランスの実践は、健康や幸福感の向上につながり、長期的なキャリアの成功にも不可欠です。

 

筆者コメント:

「業務を家に持って帰らず、職場で完結させる」普通のことですが、とても大切です。

私も新人の時は家に仕事を持ち帰っていた時期もありました。

もし仕事が自分のキャパ以上ある場合は上司に相談したり、仕事の取捨選択をすることが大切です。

 

 

3.チームワークやサポート体制の構築

管理栄養士にとって、チームワークとサポート体制の構築は重要な要素です。

チーム内での協力と情報共有は、業務の効率化や問題解決に不可欠です。

定期的なミーティングやコミュニケーションツールの活用を通じて、メンバー間の連携を強化しましょう。

 

また、役割や責任の明確化も重要です。

各メンバーが自身の役割を理解し、互いにサポートし合うことで、業務のスムーズな遂行が可能となります。

さらに、上司や同僚からのフィードバックを受け入れ、成長の機会として活用することも大切です。

チームワークとサポート体制の構築により、管理栄養士はより効果的に業務を遂行し、チーム全体のパフォーマンスを向上させることができます。

 

筆者コメント:

社会人歴が浅い頃は、自分が頑張ればよいと考え、一人で頑張っていた時期がありました。

しかし、経験を積んでいく中で、チームで動くことの大切さを学びました。

自分ひとりの力では限界がありますが、チームで行うことによって、一人ではできなかった大きな成果をあげることができます。

ミーティングなどを煩わしく思うこともあるかもしれませんが、意味のあるミーティングでメンバーとの連携を図ることは業務改善にも大きく影響します。

 

 

 

4.ストレス解消法やメンタルケアの重要性

管理栄養士にとって、ストレス解消法とメンタルケアは重要な健康管理の要素です。

ストレスは業務の多忙さや責任の重さから生じる可能性がありますが、それを適切に管理することが不可欠です。

定期的な運動やリラクゼーション活動、趣味に時間を割くことでストレスを軽減しましょう。

また、ストレスを感じたときには、同僚や上司、専門家と話をすることも大切です。

さらに、メンタルヘルスへの配慮も重要です。

ストレスや心理的な負担が長期間続くと、健康や業務パフォーマンスに悪影響を及ぼす可能性があります。

定期的な休息や心理的なサポートを受けることで、メンタルヘルスを保ち、健康な職業生活を送ることができます。

 

筆者コメント:

ストレスをはきだす場所も大切です。

大学時代の友達など同じ管理栄養士の友達に相談すると理解してもらえることも多いと思います。

また、本当に無理だと感じたときは、その職場から離れることを考えることも大切です。

職場は今務めている場所以外にもたくさんあります。

株式会社メディカルフロンティアは、キャリアチェンジを考える方の一歩をお手伝いしています。

 

 

まとめ

管理栄養士の仕事は、健康な食生活をサポートする重要な役割を担っていますが、その裏には多くの大変さが隠れています。

業務量の増加や人手不足、患者やクライアントとのコミュニケーションの難しさ、時間管理の困難さ、そして報酬の不十分さなど、日々の業務で直面する様々な課題があります。

 

この記事では、管理栄養士が感じるストレスや負担について深掘りし、その軽減方法についても紹介しました。

タイムマネジメントや効率化の技術、ワークライフバランスの確保、チームワークの強化、そしてメンタルケアの重要性が挙げられます。

 

筆者自身の経験も交えながら、管理栄養士としてのストレスや負担を軽減するための具体的な方法を提案しました。

この記事が、同じ業界で働く仲間や関心を持つ読者の方々にとって、共感と役立つ情報を提供できれば幸いです。

管理栄養士としてのやりがいや達成感を感じながら、健康で充実した職業生活を送るための一助となることを願っています。

 

 

 

 

筆者のプロフィール

株式会社メディカルフロンティア 専属ライター(管理栄養士)

▼管理栄養士の正社員勤務11年

▼栄養指導3年、調理現場3年、献立作成5年、管理職6年

これまで病院に所属し、主に栄養管理や献立管理を担当してきました。

栄養士コラムは自身の経験も踏まえ、その他、転職や業界情報などみなさんの役に立つ情報発信を行っていきます。