2025/08/05投稿者:スタッフ

求職者必見!住宅手当とは?制度のしくみとチェックポイント

「給料は悪くないけど、家賃が高くて生活がきつい…」

 

そんな悩みを抱える人にとって、住宅手当は見逃せない福利厚生の一つです。

 

実は同じ給与でも、住宅手当の有無によって手取りや生活の余裕に大きな差が出ることをご存じですか?

 

本コラムでは、住宅手当の仕組みから支給条件、企業の傾向まで、求職者が知っておくべきポイントをわかりやすく解説します。

 

「どの企業を選ぶか」だけでなく、「どんな暮らしができるか」も考えて、賢い就職・転職につなげましょう!

 

 

 

 

目次

住宅手当とは?

住宅手当の支給条件と相場

住宅手当の注意点

まとめ

 

 

住宅手当とは?

住宅手当とは、従業員の住宅にかかる費用の一部を企業が補助する制度のことです。

 

主に家賃や住宅ローンの負担を軽減する目的で支給され、会社によって支給条件や金額、支給方法が異なります

 

代表的な住宅手当の形

住宅関連の手当てや補助には、以下のような種類があります。

 

◆家賃補助型

 賃貸住宅に住む社員に対して、家賃の一部(例:上限2万円など)を毎月支給するタイプ。最も一般的な住宅手当です。

 

◆借り上げ社宅型

 企業が住宅を借り上げて、社員に安い家賃で提供する方式。都心部など家賃の高い地域で多く見られます。

 

◆住宅ローン支援型

 持ち家を持つ社員に対して、住宅ローンの一部を補助する制度。勤続年数が長い社員向けに設けられていることがあります。

 

◆引っ越し手当

 住宅手当のように毎月支給されるものではありませんが、就職や転勤などによって実際に引っ越す際にかかる費用を会社が一時的に補助する制度。

 

 住宅手当の支給条件と相場

住宅手当はとても魅力的な制度ですが、すべての社員に一律で支給されるわけではありません。

 

企業ごとに定められた条件や上限額があり、自分が対象となるかどうかをしっかり確認することが大切です。

 

住宅手当のよくある支給条件

多くの企業では、以下のような支給条件を設けています。

  • 賃貸住宅に住んでいることが条件(持ち家や実家暮らしは対象外)
  • 本人名義の賃貸契約であること
  • 扶養家族の有無によって支給額が変動
  • 勤務形態が正社員であること(契約社員・パートは対象外の場合も)

 

特に「実家暮らし」「同棲」「ルームシェア」などの場合、対象外になることが多いので注意が必要です。

 

住宅手当の相場は?

厚生労働省の「令和2年就労条件総合調査」によると、住宅手当を採用している全国の企業の平均支給額は1万7800円です。

 

企業の規模(従業員数)別の平均支給額は以下の通りです。

  • 1,000人以上:2万1300円
  • 300~999人:1万7000円
  • 100~299人:1万6400円
  • 30~99人:1万4200円

 

一般的に、従業員数の多い企業ほど、住宅手当の支給額が高くなる傾向があります。

 

住宅手当の注意点

住宅手当は生活を支える心強い制度ですが、いくつか注意しておきたいポイントがあります。

 

条件次第で「もらえない」ケースもある

実家暮らし・持ち家対象外となることが多く、手当が支給されない可能性があります。

 

・賃貸でも、契約名義が自分でない場合や、社内規定の条件を満たさない場合は対象外になることも。

 

税金や社会保険料に影響する場合がある

住宅手当は、多くの場合「給与の一部」として扱われ、課税対象になります。

 

そのため、支給額に応じて所得税や住民税、社会保険料が増える可能性がある点には注意が必要です。





まとめ:転職時には住宅手当の有無を必ず確認しよう

住宅手当は、給与額だけでは見えにくい「実質的な生活支援」につながる重要な福利厚生です。

 

同じ年収でも、住宅手当があるかないかで毎月の可処分所得や生活の安定感が大きく変わることもあります。

 

ただし、企業ごとに支給条件や金額、課税扱いなどが異なるため、「住宅手当あり」の一言を鵜呑みにせず、内容をしっかり確認することが大切です。

 

就職・転職活動では、給与や仕事内容だけでなく、こうした生活に直結する制度も含めて企業を比較検討することで、より安心して働ける環境づくりにつながります。

 

住宅手当を上手に活用し、経済的にもゆとりのある新生活をスタートさせましょう!

 

**筆者プロフィール**

株式会社メディカルフロンティア 専属ライター(管理栄養士)
▼管理栄養士の現場経験11年
▼栄養指導3年、調理現場3年、献立作成5年
これまで病院に所属し、主に栄養管理や献立管理を担当してきました。
栄養士コラムは自身の経験も踏まえ、その他、転職や業界情報などみなさんの役に立つ情報発信を行っていきます。