2025/02/18投稿者:スタッフ

【栄養士必見】大量調理に使えるコツと豆知識!

大量調理を行う際、食材の色や食感、風味を保つのは意外と難しいものです。

 

特に、見た目や味に影響を与えやすい食材の取り扱いや調理法は、少しの工夫で大きな差が生まれます。

 

今回は、管理栄養士の方々に役立つ、さまざまな食材や料理を美しく、かつおいしく仕上げるための実践的なコツをご紹介します。

 

 

 

目次
・さつまいもの色をきれいに仕上げる方法
・里芋をきれいに調理する方法
・豆腐にすが入らない調理方法
・グリンピースがしわにならない方法
・和え物をおいしく仕上げる方法
・うどんの麺を伸びにくく仕上げる方法
・煮魚をおいしく仕上げる方法
・炒め物をおいしく仕上げる方法
・焼きそばをおいしく仕上げる方法
・鶏の唐揚げをおいしく仕上げる方法
・汁物に魚を使用する時のコツ
・果汁入り寒天デザートをきれいに仕上げる方法
・ゼラチンをきれいに固める方法

 

さつまいもの色をきれいに仕上げる方法

さつまいもを切った後、0.3%の食塩水に10分ほど漬けてから調理することで、料理の色が鮮やかに仕上がります。

 

特に、さつまいもご飯や大学芋、スイートポテトを作る際に試してみてください。

 

食塩水で漬けることで、さつまいもが変色するのを防ぎ、美しい仕上がりになります。

 

里芋をきれいに調理する方法

里芋は、切った後に塩でもんでからさっと茹でることで、きれいな仕上がりになります。

 

もし下茹でをせずにそのまま調理すると、里芋のぬめり成分が溶け出して泡が出て、とろみがつき、味が染みにくくなります。

 

そのため、下茹でをしてから使うことで、より美味しくきれいに仕上がります。

 

豆腐にすが入らない調理方法

豆腐は、水から入れて、80~90度の温度でゆっくり加熱し、調理の最後に加えると、柔らかくてなめらかな仕上がりになります。

 

急激に加熱すると、すが立ってしまい、食感が悪くなるので、温度管理が重要です。

 

グリンピースがしわにならない方法

グリンピースは、ゆっくり冷ますことでしわになりません。

 

ざるに入れて茹でた後、そのまま湯の中に少しずつ水を加えて冷ますと、グリンピースがしわになるのを防げます。

 

急激に冷やさないことがポイントです。

 

和え物をおいしく仕上げる方法

胡麻和えやおかか和えを作る際は、先に水切りした食材とごまやおかかをよく混ぜ、その後に味付けをすると、均等に味が行き渡り、よりおいしく仕上がります。

 

後からごまやおかかを加えると、調味料にくっついてしまい、うまく混ざりません。

 

うどんの麺を伸びにくく仕上げる方法

うどんをゆでる際には、麺をしっかりと茹でておくことが大切です。

 

固ゆですると、汁を吸いやすくなり、伸びやすくなります。

 

しっかりと茹でて、汁を吸いにくい状態にすることで、伸びにくく美味しいうどんに仕上がります。

 

煮魚をおいしく仕上げる方法

煮魚を作る際は、削り節のだしは使わないほうが良いです。

 

魚の旨味がだしに負けてしまうためです。

 

また、煮魚は煮汁を多めに使い、魚が浮いた状態で煮ることで、魚が崩れず、しっかりと味が染み込みます。

 

炒め物をおいしく仕上げる方法

炒め物の調味料は、あらかじめ混ぜておき、一度に入れると、水っぽくならずにおいしく仕上がります。

 

すべての調味料を合わせてから加え、混ぜる回数を少なく、短時間で仕上げることがポイントです。

 

これにより、食材にしっかりと味が絡みます。

 

焼きそばをおいしく仕上げる方法

焼きそばを大量に作ると、野菜の水分が出てしまい、べちゃべちゃになりがちです。

 

おいしく作るには、麺と具を別出し、食べるときに混ぜると水っぽくなくおいしく仕上がります。

 

鶏の唐揚げをおいしく仕上げる方法

鶏の唐揚げは、2度揚げすることでカラッとおいしく仕上がります。

 

鶏肉に火が通ったら網ですくい、空気に触れさせてから再び油に戻して揚げることで、カリっとした食感が生まれます。

 

汁物に魚を使用する時のコツ

汁物に魚の切り身を入れるときは、先に熱湯で湯通ししてから使うと、生臭みや余分な油分が取り除け、スープが濁らずにきれいに仕上がります。

 

湯通しすることで、魚の風味を引き立てます。

 

果汁入り寒天デザートをきれいに仕上げる方法

果汁入り寒天デザートは、寒天と砂糖をしっかり煮溶かしてから果汁を加えます

 

果汁を加えた後は、煮立たせないようにすることがポイントです。

 

沸騰が続くと寒天がうまく凝固しないことがあります。

 

ゼラチンをきれいに固める方法

ゼラチンで固めるときは、湯煎で加熱することで、きれいに仕上がります。

 

ゼラチンを直接沸騰させてしまうと、一部分解されてうまく凝固しないことがあるので、温度管理に注意しましょう。



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以上が大量調理に使える豆知識です。大量調理だけでなく、ご家庭ででも取り入れられるポイントがあったと思います。

 

参考になれば嬉しいです。



【参考文献】

  • 殿塚婦美子, 山本五十六(著). (2016年4月1日). イラストでみるはじめての大量調理(第1版第2刷)。東京都文京区: 株式会社学建書院.

 

**筆者プロフィール**

株式会社メディカルフロンティア 専属ライター(管理栄養士)
▼管理栄養士の現場経験11年
▼栄養指導3年、調理現場3年、献立作成5年、管理職6年
これまで病院に所属し、主に栄養管理や献立管理を担当してきました。
栄養士コラムは自身の経験も踏まえ、その他、転職や業界情報などみなさんの役に立つ情報発信を行っていきます。