2025/07/08
マイナンバーカードと免許証の一体化のメリット・デメリットとは?
マイナンバーカードと運転免許証の一体化、知っていますか?
2025年から、マイナンバーカードと運転免許証の一体化が本格的に始まりました。
実はこの「マイナ免許証」、転職や各種手続きの場面でも関わってくる重要な制度なんです。
この記事では、マイナ免許証のメリットとデメリットを分かりやすく解説します。
「よく知らない」という方も、この記事を読めばスッキリ理解できるはずです。ぜひ最後までご覧ください。
マイナ免許証とは?
マイナ免許証はいつから始まった?
運転免許の新規・更新時に選べる3つのパターン
マイナ免許証のメリットとは?
マイナ免許証のデメリットとは?
まとめ
マイナ免許証とは?
マイナ免許証とは、マイナンバーカードと運転免許証が一体化されたカードのことを指します。
具体的には、マイナンバーカードのICチップに運転免許に関する情報が記録されており、1枚で本人確認と運転資格の証明ができるようになります。
記録される情報は以下のとおりです。
- 免許証番号
- 免許の取得日および有効期限の最終日
- 免許の種類(普通自動車、二輪など)
- 顔写真
- 免許に関する条件(例:眼鏡等の使用)
マイナ免許証はいつから始まった?
マイナ免許証は、2025年3月24日(月)から全国で導入が開始されました。
この日以降に運転免許証の新規取得や更新手続きを行う場合、希望すればマイナンバーカードと一体化した「マイナ免許証」を選択することができます。
運転免許の新規・更新時に選べる3つのパターン
運転免許証の新規取得や更新手続きの際には、以下の3つの選択肢から選ぶことができます。
①運転免許証のみ(従来どおり)
②マイナ免許証のみ(マイナンバーカードと一体化)
③両方(運転免許証+マイナ免許証)
それぞれのパターンで手数料が異なります。
「マイナ免許証のみ」のパターンが、新規作成・更新ともに最も費用を抑えられます。
一方で、「両方持ち」は最も高額になりますが、用途によっては使い分けができるメリットもあります。
マイナ免許証のメリットとは?
マイナ免許証を利用する主なメリットは以下の3つです。
- オンライン講習が受けられる
- 費用が安くなる
- 住所変更手続き等のワンストップサービス
オンライン講習が受けられる
マイナ免許証を使うことで、免許更新時の講習をオンラインで受講できるようになります。
従来は、運転免許センターや警察署に出向き、指定された時間に講習を受ける必要がありましたが、マイナ免許証があれば、自宅などで好きな時間に受講できます。
ただし、オンライン講習を受けられるのは▼以下の条件に該当する方のみです。
- 優良運転者(過去5年間無事故・無違反)
- 一般運転者のうち、違反点数3点以下かつ違反1回のみの方
また、視力検査や写真撮影などは、引き続き免許センターや警察署で行う必要があります。
費用が安くなる
「マイナ免許証のみ」を利用した場合、従来の運転免許証と比べて、発行や更新にかかる費用が抑えられます。
- 新規作成時:従来より800円安い
- 更新時:従来より750円安い
さらに、更新時の講習費用も割安になります。
・オンライン講習: 200円
・対面講習
┗優良運転者講習:500円
┗一般運転者講習:800円
費用面での負担が軽くなるのは大きな利点です。
住所変更手続き等のワンストップサービス
マイナ免許証を利用することで、本籍・住所・氏名及び生年月日の変更手続きがマイナポータルを通じて一括で行えるようになります。
これまでの運転免許証では、住所変更のたびに警察署で運転免許証変更の手続きが必要でしたが、マイナ免許証であれば、マイナンバーカード側の情報を更新するだけで、運転免許証も自動的に反映されます。
ただしこの機能が使えるのは、「マイナ免許証のみ」を利用している場合に限られます。
「運転免許証とマイナ免許証の両方を持っている場合」は、従来どおり警察署での住所変更手続きが必要です。
マイナ免許証のデメリットとは?
マイナ免許証はまだ導入初期であることもあり、いくつか注意すべきデメリットも存在します。
主なポイントは▼以下のとおりです。
- 使えないサービスがある
- 免許情報がカードに表示されない
- 海外では利用できない
- マイナンバーカードの更新時に再手続きが必要
使えないサービスがある
マイナ免許証はまだ新しい制度のため、一部のサービスでは対応が進んでいないのが現状です。
たとえば、一部のレンタカー会社やカーシェアサービスでは、マイナ免許証が利用できないケースがあります。
今後の普及に伴い対応は進むと見られますが、現時点では注意が必要です。
免許情報がカードに表示されない
マイナ免許証では、運転免許情報がカード表面に印字されないため、これまでのように見た目で確認することができません。
免許情報を確認するには、以下のいずれかが必要です。
- マイナポータルへのログイン
- 専用アプリによるICチップの読み取り
たとえば、就職・転職時に免許証のコピー提出を求められる場合、マイナ免許証のコピーだけでは情報が確認できません。
こうした際は、マイナポータルなどから免許情報を印刷して提出する必要があります。
海外では利用できない
マイナ免許証は海外での運転に対応していません。
そのため、国外で運転する予定がある場合は、従来の運転免許証が必要になります。
国際運転免許証の発行なども、従来型を前提としているため、注意が必要です。
マイナンバーカードの更新時に再手続きが必要
マイナ免許証は、マイナンバーカードと運転免許証の情報を連携させたものです。
そのため、マイナンバーカードの有効期限が切れて更新する際には、再度マイナ免許証の一体化手続きが必要になります。
マイナンバーカードの更新だけでは、運転免許情報は自動で引き継がれません。
この一体化手続きを忘れると、マイナンバーカードに免許情報が表示されなくなり、運転資格の証明ができなくなるため、運転ができない状態になるリスクがあります。
今後のシステム改善が予定されていますが、現時点では手続きの煩雑さに注意が必要です。
まとめ
マイナンバーカードと運転免許証の一体化によって、費用の軽減やオンライン講習、住所変更の簡素化といった便利なメリットが得られる一方で、使えないサービスがある、免許情報の表示がない、海外では利用できないなどのデメリットも存在します。
特に、「マイナ免許証のみ」か「両方持ち」にするかで、利用できる機能が異なるため、自分のライフスタイルや用途に合わせて選ぶことが大切です。
制度はまだ始まったばかりで、今後も改良が加えられることが期待されます。
これを機に、マイナ免許証の仕組みを理解し、自分にとって最適な選択をしてみてはいかがでしょうか?
参考文献
株式会社メディカルフロンティア 専属ライター(管理栄養士)
▼管理栄養士の現場経験11年
▼栄養指導3年、調理現場3年、献立作成5年
これまで病院に所属し、主に栄養管理や献立管理を担当してきました。
栄養士コラムは自身の経験も踏まえ、その他、転職や業界情報などみなさんの役に立つ情報発信を行っていきます。
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